美容医療施術の年代別ランキングで最も知られているのは、GMOインターネットグループのGMOビューティー株式会社が運営する、美容医療の検索・予約サービス「キレイパス by GMO」が毎年公表しているランキングではないでしょうか？

同様のランキングを公表しているところが少ないものの、クリニックが単独で公表しているランキングは存在するため、それらのデータを反映させ、より精度の高い「年代別の人気施術ランキング」を取りまとめるという試みを行ってみました。

活用させていただいたデータは以下の通りです。

※美容Clinic総研調べ。「20代〜30代」という括りの場合、20代と30代は同じランキングとして活用。

①キレイパス byGMO 2004

②品川スキンクリニック

③さおり皮ふ科クリニック

④有楽町美容外科クリニック

この4つのランキングに対し、以下のウェイト付けのルールを適用し、合計ポイントから独自のランキングトップ３を算出しました。

• 1位の場合：5ポイントを付与

• 2位の場合：4ポイントを付与

• 3位の場合：3ポイントを付与

結果はこちらの通り。美容医療の総施術件数に美容皮膚科系の施術が占める割合が圧倒的に高いこともあり、全世代のトップ３に美容皮膚科系の施術がランクインするという結果になりました。

CLINIC総研所長 石田のコメント

今回の年代別人気ランキングに入った施術内容から、各年代おける美容医療のトレンドを以下の考察を得た。

●10代：肌トラブルケアが中心

10代では、ケミカルピーリングやダーマペンなど、ニキビや皮脂過剰を改善する施術が人気。特に思春期特有の肌トラブルをケアするニーズが高いと考えられる。

●20代：美肌と予防ケアに注目

20代では、引き続きダーマペンやケミカルピーリングが人気。光治療も引き続き支持されており、美白や肌質改善を目的とした予防的なケアが重視されていると考えらえる。

● 30代：老化予防と引き締め施術が人気

30代では、加齢による肌のたるみや小じわ対策が注目され、HIFU（ハイフ）やダーマペンといった引き締め施術が人気。リフトアップやアンチエイジングへの需要が高まり、より効果的な若返りケアが求められていると言える。

● 40代：アンチエイジングが主流

40代では、たるみやしわ、シミの対策としてHIFU（ハイフ）やレーザートーニングが人気。また、光治療も利用され、加齢による色むらやくすみ改善のニーズが高まる。

● 50代：総合的で効果的なアンチエイジング

50代では、シルエットリフトやHIFU（ハイフ）などの手術を伴わないリフトアップ施術が人気。深いしわやたるみに対する即効性のあるケアが求められ、メスを使わない自然な若返りを目指す施術が支持されている。