美容CLINIC総研vol.15
所長 石田 毅
ドクターおよびスタッフ全員が女性の美容クリニック10選
【東京編】
少し古い調査結果ですが、2018年の全美容医療の施術数は1,976,266件で、男女比は女性が87%に対して男性が13%と圧倒的に女性ユーザーが多いのが現状です。
近年、男性の美容医療へ興味や実際に利用する傾向に高まりがあるため、直近は男性割合が高まっていることが予想されます。
他方、具体的な調査結果は見当たらないものの、ドクターの男女割合は年々女性割合が高まっていることが予想されます。
その中で、ドクターが女性であるだけでなく、スタッフ女性全員が女性、クリニックで働く全員が女性であることを一つの特徴として打ち出すクリニックがあります。
今回はその特徴をもつ都内のクリニックを調査し、独自の算出方法により評価し、人気トップ10を紹介したいと思います。
WEB上での調査の結果、東京で開業している10のクリニックをピックアップ(美容clinic総研調べ)。
まずは人気の指標となりうる項目を調査しました。その結果がこちらです。
この調査結果からクリニックのランキングをつけるために「経営年数」「instagramフォロワー数」「Google口コミ件数」「Google口コミスコア」4つの各要素を標準化。
そこに独断と偏見で、それぞれにウェイト( 0.55, 0.3, 0.1, 0.05 )を適用し、総合スコアを算出してランク付けを行いました。
ユーザーから支持を得ているからこそ長期間営業できるので、「経営年数が長いこと」を人気に最重要指標にしました。
そして、開業から年数が浅くてもinstagramフォロワー数が多いことが、潜在顧客も含めたユーザーからの支持を得ていて、今後ユーザーが増えていく可能性が高いと考え、この2項目にウェイトをおきました
結果は以下の通りとなりました。
CLINIC総研所長 石田のコメント
ドクターおよびスタッフ全員が女性の美容クリニックが提供しているサービスの仮説として、調査前に以下2点を想定していた。
1.美容医療の診療科目としては「美容皮膚科」の治療メニューを提供しており、一般皮膚科(保険診療)も同時に提供している。
2.美容外科領域をカバーしているクリニックは「婦人科形成」関連メニューを提供している。
女性の美容クリニック利用時のインサイトを考えると至極当たり前の想定ではあるが、結果として10店舗中7店舗が美容皮膚科関連メニューを提供しており、そのうち6つのクリニックは、一般皮膚科と美容皮膚科メニューをハイブリッドで提供していた。
また、美容外科領域をカバーしている3店舗に関しては、婦人科形成関連メニューを提供しており、仮説通りの結果となった。
「クリニックで男性に対応してもらうことに抵抗がある」というユーザーが一定数は必ずいると考えられる。
美容クリニックの数が右肩上がりで増加する中、今後これまで以上に競合差別化が必要となる際に、このスタイルは一つの有効な手段であると考えられる。
男性の美容医療ユーザーが増加傾向にある中、まだ数は少ないが「リンクス」のような「ドクターおよびスタッフ全員が男性のみ」という美容クリニックが増えることも当然予想される。
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