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美容CLINIC総研vol.21
所長 石田 毅
銀座美容クリニック開業のトレンドと市場成長の謎を解く
国内の47都道府県の中で美容クリニック件数が最も多いのが東京都。その中で最もクリニックの店舗数が多いのが銀座エリア。
その銀座エリアでの美容クリニックの出店数推移と全国単位の美容医療市場売上の推移を比較した際に、気になる共通点と相違点があり、不思議に感じたので、今回はその「謎」を読み解いてみたいと思います。
まずは「銀座」の2019年から2023年まで5年間の店舗数推移を調査してみました。
※美容Clinic総研調べ
2024年8月現在で「開業年」が把握できたクリニック144店舗が対象
前年比の数値は2019年のみ2017年の数値との比較

続いて、日本全国の美容医療の市場規模推移を表したものです。
※出典:美容医療市場に関する調査を実施 2024年(株式会社矢野経済研究所)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3570
前年比の数値は2019年のみ2017年の数値との比較

この2つのグラフを比較して見た時に気になったのが2020年の数値。2020年以外の年は、店舗数と売上規模のそれぞれの推移と前年比の数値がほぼ同じように動きであるにも関わらず、2020年だけが店舗数と売上規模で不一致が見られます。
この5年間は言わずもがなですが、パンデミック(コロナウィルス)に多大な影響を受けた期間です。一般的にパンデミック(コロナ禍)は2020年の4月の緊急事態宣言から2023年5月の5類移行までの約3年間と考えられます。
この同じパンデミック期間で2020年の両者の数字にだけなぜこのような違いが出たのでしょうか?その理由を仮説を含めて解き明かしていきたいと思います。