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美容クリニック総研

人気の施術はどの部位?パーツ別施術数ランキング

最終更新日:2025/11/13

著者:

所長 石田 毅

導入文 中国人、とりわけ中国人富裕層の中で、日本への医療ツーリズムに高い将来性があると言われています。
では、中国人富裕層が、わざわざ日本に医療観光に来る理由とは何でしょう?
その理由は、中国と日本の医療システムを比較してみることで明らかになります。そこにはいくつかの重要な違いが存在します。
中国では、病院の数が慢性的に不足しており、特に地方では医療レベルに大きな差が存在しています。この差は都市部と地方の医療サービスの質において顕著で、高い医療を求める人々が都市の病院へと集まることで、大混雑を引き起こしています。
さらに、中国の医療体制では歩合制が導入されている場合があり、医療費が非常に高額になる傾向があります。


日本美容外科学会(JSAPS)は、美容医療実態の透明化を進めることを通して、美容医療に対する社会からの理解と信頼を深めることを目的とした美容医療実態調査を毎年実施しています。

2023年も主に日本美容外科学会(JSAS)、日本美容皮膚科学会(JSAD)、日本形成外科学会(JSPRS)の3学会の会員である医療施設を主な対象とし、対象5,188件中、145件、317院より回答を得た調査結果を公表しました。

今回の「パーツ別施術数ランキング」はこの調査結果を活用することとしました。

◆出典:第7回全国美容医療実態調査 最終報告書(公開版)

https://www.jsaps.com/explore/7th.html


大前提として、この調査内容はパーツが細かく分けられておらず、施術も細かく分類されているわけでもないので、少し粗いデータとなっています。ただ、現存する調査結果やデータの中でパーツ別施術数のランキングを決めるためには、この調査結果の活用が最も適切と考え、こちらの調査結果を元にパーツ別にどのような施術の件数が多いのかに迫ってみました。


パーツは「顔/頭」「バスト」「ボディ/手足」の3つに分けられています。


まずは「顔/頭」部位を対象とした施術別ランキングです。


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この部位のトップ10を見ると、非外科的治療(主に美容皮膚科に関連する治療)が10のうち8を占めており、パーツ治療件数の観点でも、この8つ治療件数合計が約77%の割合を占めています。


「顔/頭」部位に関しては、非外科治療件数が圧倒的に多いことが分かり、治療としては「いぼ、シミ治療」の件数が約1/5を占め、最も人気があることが分かりました。




次に、「バスト」部位を対象とした施術別の件数によるランキング(全て「外科的治療)です。


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この部位は施術種類が限定される中「バストアップ(乳房増大)」を「脂肪注入」で実現しようとする施術件数が最も多い=人気が高いことが分かりました。




最後に、「ボディ/手足」部位を対象とした施術の件数によるランキング。(全て「外科的」治療)


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このパーツでは、「脂肪吸引」治療の件数が圧倒的に多く、割合も全件数の約6割を占めるほどであることが分かりました。




CLINIC総研所長 石田のコメント



パーツ別で施術件数ランキングに迫った結果は上述のような結果になったが、前述の通り、非外科的施術はパーツ別の施術件数を分かり易い形で公表している調査結果ではなかったため、この調査方法を活用して、少し異なる観点でのランキングも見てみたいと思う。


「外科的手技」と「非外科的手技」のそれぞれトップ10だ。2022年の調査結果を活用して、厚生労働省が公表している。

◆美容医療に関する現状について(厚生労働省 医政局)

https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001268494.pdf


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「外科的手技」による美容医療の施術内容では、「眼瞼形成(二重形成)」が最も多く、次いで「フェイスリフト」の施術件数が多い結果となっている。



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「非外科的手技」による美容医療の施術内容では、「脱毛」「ボツリヌス菌毒素注入」の施術件数が多い結果となった。



クリニックナレッジvol.18

所長 石田 毅


日本美容外科学会(JSAPS)は、美容医療実態の透明化を進めることを通して、美容医療に対する社会からの理解と信頼を深めることを目的とした美容医療実態調査を毎年実施しています。

2023年も主に日本美容外科学会(JSAS)、日本美容皮膚科学会(JSAD)、日本形成外科学会(JSPRS)の3学会の会員である医療施設を主な対象とし、対象5,188件中、145件、317院より回答を得た調査結果を公表しました。

今回の「パーツ別施術数ランキング」はこの調査結果を活用することとしました。

◆出典:第7回全国美容医療実態調査 最終報告書(公開版)

https://www.jsaps.com/explore/7th.html


大前提として、この調査内容はパーツが細かく分けられておらず、施術も細かく分類されているわけでもないので、少し粗いデータとなっています。ただ、現存する調査結果やデータの中でパーツ別施術数のランキングを決めるためには、この調査結果の活用が最も適切と考え、こちらの調査結果を元にパーツ別にどのような施術の件数が多いのかに迫ってみました。


パーツは「顔/頭」「バスト」「ボディ/手足」の3つに分けられています。


まずは「顔/頭」部位を対象とした施術別ランキングです。


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この部位のトップ10を見ると、非外科的治療(主に美容皮膚科に関連する治療)が10のうち8を占めており、パーツ治療件数の観点でも、この8つ治療件数合計が約77%の割合を占めています。


「顔/頭」部位に関しては、非外科治療件数が圧倒的に多いことが分かり、治療としては「いぼ、シミ治療」の件数が約1/5を占め、最も人気があることが分かりました。




次に、「バスト」部位を対象とした施術別の件数によるランキング(全て「外科的治療)です。


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この部位は施術種類が限定される中「バストアップ(乳房増大)」を「脂肪注入」で実現しようとする施術件数が最も多い=人気が高いことが分かりました。




最後に、「ボディ/手足」部位を対象とした施術の件数によるランキング。(全て「外科的」治療)


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このパーツでは、「脂肪吸引」治療の件数が圧倒的に多く、割合も全件数の約6割を占めるほどであることが分かりました。




CLINIC総研所長 石田のコメント



パーツ別で施術件数ランキングに迫った結果は上述のような結果になったが、前述の通り、非外科的施術はパーツ別の施術件数を分かり易い形で公表している調査結果ではなかったため、この調査方法を活用して、少し異なる観点でのランキングも見てみたいと思う。


「外科的手技」と「非外科的手技」のそれぞれトップ10だ。2022年の調査結果を活用して、厚生労働省が公表している。

◆美容医療に関する現状について(厚生労働省 医政局)

https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001268494.pdf


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「外科的手技」による美容医療の施術内容では、「眼瞼形成(二重形成)」が最も多く、次いで「フェイスリフト」の施術件数が多い結果となっている。



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「非外科的手技」による美容医療の施術内容では、「脱毛」「ボツリヌス菌毒素注入」の施術件数が多い結果となった。



著者プロフィール

所長 石田 毅
ウェルネス領域におけるCX(顧客体験)設計とブランド戦略の専門家。スカイスパYOKOHAMAでのコワーキング開発を経て、美容・医療分野の体験価値向上に取り組んでいる。

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