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IRODORI CLINIC
院長 小林 沙彩 様
いろどり形成外科・皮膚科 様
https://www.irodorikeisei.com/
神奈川県横浜市港北区綱島西1-5-18
The Light Building3階

いろどり形成外科・皮膚科
小林 沙彩 院長
患者一人ひとりに寄り添う、新たな挑戦。
心と身体に彩りを届けるクリニックを目指して。
大学病院 で形成外科・皮膚科に従事し、再建外科から皮膚疾患まで幅広い経験を重ねてきた小林沙彩院長。
患者一人ひとりにじっくり向き合いたいという想いから独立を決意し、
新たに「いろどり形成外科・皮膚科」を開業されました。クリニック名には、患者が自分らしい彩りを取り戻し、笑顔を咲かせてほしいという願いを込め、内装についてはデザイナーとのコミュニケーションを通じて方向性を見いだしていったといいます。
自分から細かく指定することはなかったものの、打ち合わせを重ねる中で感性が通じ合い、提案されたコンセプトや資料に共感できたことが、空間全体に穏やかで柔らかい雰囲気を形づくることにつながりました。今回のインタビューでは、これまでのキャリアから開業に至るまでの歩み、そして医療と空間に込めた想いをじっくりと伺いました。

大学病院での経験から芽生えた、開業への想い
私はこれまで、大学病院で形成外科・皮膚科を専門にキャリアを積んできました。日々多くの大きな手術に携わり、全身管理を含めた責任ある現場で技術を磨いてきました。形成外科では再建や外傷といった症例に取り組み、皮膚科では日常生活に直結するトラブルを診てきました。幅広い領域に関わったことは、今の私の診療姿勢の基盤となっています。当初はそのまま大学病院に残り、専門領域を徹底的に極めていくのだろうと考えていました。
しかし、組織の中で働くうちに、自分の中で少しずつ違和感が芽生えてきました。診療はどうしても分業的になり、一人の患者さんを最初から最後まで自分の裁量でじっくり診ることが難しい場面が多かったのです。本当はもっと外来で患者さんと一人ひとり丁寧に関わりたい、生活に直結する皮膚の悩みに寄り添いたいと考えていましたが、それを実現するには限界があると感じました。大学病院は研鑽を積むには最適な環境ですが、患者さんとの距離が広がってしまうこともあり、「患者さんに近い場所で医療を届けたい」という思いが次第に強くなっていきました。
そうした思いが積み重なり、独立して自分のスタイルで診療できる場をつくろうと決心しました。もちろん簡単な選択ではなく、資金面や運営面の不安に悩むことも多くありましたが、覚悟を持って開業準備に動き出しました。その過程で、ある方から「薬局と連携できるクリニックを探している」というご縁をいただき、いくつか物件を紹介していただきました。その中に、実家にもほど近く、昔から馴染みのある地域が候補として含まれていました。地域とのつながりを感じられるこの場所を選んだのは、すでにあった開業への決意を具体的に形にしていく上で、自然な流れでした。
こうして、自分が理想としてきた「患者さんに寄り添う医療」を実現するために、この地で新たな一歩を踏み出すことになったのです。

理想の医療空間との出会い
開業を決意したとき、正直なところ最初は診療方針や導入する医療機器のことばかり考えていて、内装についてはそれほど深く 意識していませんでした。しかし、患者さんが過ごす時間の大半は診療や処置そのものよりも、待合室や院内の空間にあるのだと気づき、内装は想像以上に大切なのではないかと思い始めました。そうしたときに、紹介でユニオンテックさんと出会いました。当初は別の会社に相談をしていたのですが、そちらはクリニックの内装施工を手がけた経験がないとのことで、少し不安を感じていました。その点、ユニオンテックさんは医療現場の実績が非常に豊富で、これまでの事例を拝見させていただいたときはその経験値に驚き、同時に安心感を覚えました。
実はデザインに関しては、私はあまりこだわりを持っていなかったのです。ところが、ユニオンテックのデザイナーさんと打ち合わせを重ねるうちに、自分自身もだんだんと興味が湧いてきました。色合いについて話す中で、私は「グレーやベージュを基調にした、優しい雰囲気がよい」と伝えました。すると、デザイナーさんも同じ方向性を勧めてくださり、提案のひとつひとつが自分の感覚にしっくりと馴染むように思えました。打ち合わせの中で拝見した資料も素敵で、感性が近いのではないかと感じ始めたことをよく覚えています。
さらに、法令や規制への理解がしっかりしていることも安心 材料でした。医療空間は安全性や清潔性が最優先されるため、経験と知識があるパートナーでなければ任せられません。その点でも信頼ができました。そして何より印象的だったのは、最初のご提案で見せていただいたCGです。完成後の院内をリアルに想像できるほど精緻で美しく、「こんな空間で診療できるのか」と胸が高鳴りました。同時に、医師としての責任の重さを改めて感じ、気持ちが引き締まった瞬間でもありました。開業準備の過程は決して平坦ではありませんでしたが、この出会いが大きな支えとなり、理想に近づける手応えを感じられるようになったのです。

名前の想いを映す、穏やかな庭のデザイン
クリニックの名前は、自分の名前から一文字を取り「いろどり形成外科・皮膚科」としました。名前を考えるとき、地域の方々に長く愛される響きでありながら、自分らしさを込めたいと思っていました。その「彩り」という言葉を受けて、デザイナーさんがご提案くださったコンセプトが「セレニティガーデン」です。穏やかな庭という意味を持ち、患者さまがリラックスして過ごせること、訪れた人が自然と笑顔になり、自分らしく花を咲かせられる場所である ことを示しています。この言葉を聞いたとき、本当に素敵だと感じ、胸にすっと落ちてきました。そして、このコンセプトに合わせてロゴデザインも制作していただき、クリニック全体の方向性が定まっていきました。
当院は保険診療を基本としていますが、患者さまの立場に立つと「病院らしさ」が前面に出た雰囲気では来づらいのではないかと感じていました。そこで、空間デザインとしては美容クリニックのような柔らかさや明るさを取り入れることにしました。エントランスは大きな窓から自然光を取り込み、明るく開放感のある雰囲気に。待合スペースには丸いフォルムを持つ白い一人掛けソファを配置しました。蕾を思わせるデザインで、派手すぎず、それでいて凛とした可憐さを漂わせる家具です。院内全体の色調はグレーを基調にしつつ、自然や花を連想させるディテールを随所に加えることで、落ち着きの中に「彩り」を感じられる仕上がりとなりました。
機能面でも十分に配慮しました。診察室は三部屋を設け、一つは小手術にも対応できる広さを確保しています。さらに、保険診療と美容診療はゾーニングで分けることで、患者さまが安心して目的に合った診療を受けられるようにしました。エントランスにはコスメ棚を設け、信頼で きる商品を手に取れるような工夫も取り入れています。こうした空間全体を通じて、「彩り」という名前の意味を形にできたことを誇りに思っています。柔らかさと専門性を兼ね備えたクリニックとして、この場所で診療を始められることに大きな喜びを感じています。

人生に「彩り」を取り戻すクリニックを目指して
私はこれまで、形成外科や再建外科を中心に、時に皮膚科や総合診療にも従事してまいりました。その経験を通じて実感したのは、人は五感に頼りながら生きており、その中でも外観が大きな意味を持つということです。外見の変化は心に影響を与え、また心の不調が皮膚や体の表層に表れることも少なくありません。まさに鶏が先か卵が先か、どちらが原因なのかは一概に言えませんが、皮膚疾患や形態の変化が人の心を蝕み、逆に心のストレスが皮膚疾患や歪んだ変化を引き起こすこともあるのです。
そうした中で、私は皮膚の内科的・外科的な治療をしっかり行うとともに、必要に 応じて美容医療も選択肢としてご提案していきたいと考えています。治療の過程が患者さまにとって癒しとなり、心と身体が少しでも明るい方向へ向かうことができるようにする。それこそが、私がこのクリニックで大切にしたい姿勢です。
クリニック名に「いろどり」と名付けたのも、患者さま一人ひとりが自分らしい色を取り戻し、花を咲かせるように生きていただきたいという思いからです。空間デザインにもこの考えを反映させ、穏やかで優しい雰囲気の中に安心感をちりばめました。訪れるだけで緊張がほどけ、自然と笑顔になれるような場所でありたいと思っています。
これからも、地域の皆さまにとって気軽に相談できる存在であり続けたいと願っています。そして、美容と保険診療の橋渡し役として信頼されるクリニックを目指します。派手な広告や宣伝に頼るのではなく、目の前の一人ひとりと丁寧に向き合い、信頼を積み重ねること。それがこの地に根ざすために最も大切なことだと考えています。患者さまの人生に彩りを添える存在であるために、私は医師として、そして地域の一員として、これからも歩みを進めてまいります。

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