Beauty clinic
美容クリニック総研
美容CLINIC総研vol.41
Hodaka Shimizu
クリニックは受付デザインが重要!内装レイアウトの成功事例も解説
クリニックは受付デザインが重要!内装レイアウトの成功事例も解説
クリニックを訪れる患者様にとって、最初に足を踏み入れる場所、それが「受付」です。このクリニック 受付 デザインこそが、貴院の第一印象を決定づける、最も重要な要素であると言っても過言ではありません。受付の内装やレイアウトは、患者様の心に安心感を与えるか、それとも不安を増幅させてしまうかを左右する、極めて重要な役割を担っています。
診察前の患者様は、多か れ少なかれ心身に何らかの不安を抱えています。そうした中で、温かく、安心できる受付空間は、患者様の緊張を和らげ、貴院への信頼感を育むための「顔」となるのです。この記事では、クリニック 受付 レイアウトの重要性とその成功事例、さらには診療科目別のポイントまで、詳しく解説していきます。
なぜクリニックの受付デザインが重要なのか
受付デザインがブランディングに影響するため
クリニック 受付 デザインは、単なる機能的な空間ではありません。
それは、貴院の理念や提供する医療サービスの質を視覚的に伝える「ブランディングの要」です。
洗練された、あるいは温かみの ある受付は、患者様に「このクリニックは信頼できる」「ここでなら安心して治療を受けられる」という印象を与え、貴院のブランドイメージを向上させます。
逆に、雑然とした、あるいは無機質な印象の受付は、たとえ医療技術が優れていても、患者様に不安感や不信感を与えかねません。患
者様は、医師や医療スタッフと接する前に、まず受付でクリニック全体の雰囲気を察知します。
この第一印象が、再来院の意思や口コミにも大きく影響するため、受付デザインは経営数字に直結する重要な要素なのです。
【良いデザインと悪いデザインの比較例】
良いデザインの写真(イメージ)
印象: 明るく清潔感があり、木目調のカウンターや間接照明で温かみが感じられる。観葉植物が配置され、リラックスできる雰囲気。
患者様の心理的影響: 「安心できそう」「居心地が良さそう」「清潔で信頼できる」と感じ、治療への期待感が高まる。口コミにも繋がりやすい。
悪いデザインの写真(イメージ)
印象: 照明が暗く、物が散乱している。古いパーテーションや事務的なカウンターで、殺風景な印象。
患者様の心理的影響: 「不安だな」「汚れているかも」「ここで大丈夫かな」と感じ、治療への不信感や不満を抱く可能性がある。再来院をためらう。
導線や顧客体験のベースとなるため
受付は、患者様が来院してから診察、会計、そして次の予約へと進む一連の「導線」の起点となります。このクリニック 受付 レイアウトが、患者様の顧客体験の質を大きく左右します。
待機中の配慮: 待合スペースと受付が一体となり、座席から受付カウンターが見えることで、患者様は自分の番が来たことをスムーズに認識できます。呼び出しモニターや番号札システムなども効果的です。
移動の円滑さ: 受付から診察室、検査室、会計へと向かう動線が分かりやすく、スムーズであることは、患者様のストレスを軽減します。特に、車椅子利用者や高齢者の方にも配慮した十分な通路幅の確保が不可欠です。
プライバシーへの配慮: 受付での会話内容が他の患者に聞こえないような工夫(カウンターの高さ、パーテーションの設置、BGMの音量調整など)は、患者様の安心感に繋がります。デリケートな相談内容の場合には特に重要であり、視覚的な配慮だけでなく、音の対策も考慮すべきです。
これらが適切に設計されていないと、患者様は迷ったり、不快に感じたりする可能性があり、それがクリニック全体の評価に悪影響を及ぼすことがあります。
ユニオンテックの受付デザイン事例集
株式会社ユニオンテックは、数多くのクリニックの内装を手がけてまいりました。患者様にとって安心できる空間、そして医療従事者にとって働きやすい空間を両立させるクリニック 受付 デザインを強みとしています。
私たちは、単なるデザインだけでなく、機能性、安全性、そして患者様の顧客体験を最大化するレイアウトを追求しています。
クリニックA(エントランス)の事例

写真イメージ
クリーム色を基調とした、優雅で洗練されたクリニックの受付・待合スペース。
待合スペースの中央には、有機的な形状のラグが敷かれ、空間にアクセントを与えています。
特徴
柔らかな曲線と、間接照明、ゴールドのアクセントを多用することで、患者様に安心感と特別感を与えるホテルのような雰囲気を演出しています。
工夫ポイント
レイアウト
待合スペースに大型のソファを配置することで、患者様がゆったりとくつろげる空間を確保しています。
プライバシー
待合スペースと受付の間を緩やかに区切る木製のパーテーションが、視線を遮り、患者様のプライバシーに配慮しています。
美容外科クリニックK(廊下)の事例

写真イメージ
大理石調の床には、中央に深みのある青いカーペットが敷かれ、空間に奥行きと上品な印象を与えています。
クリーム色と白を基調に、ゴールドのラインがアクセントとなった、高級感あふれるクリニックの廊下です。
特徴
廊下という移動空間でありながら、モダンアートやインテリアの配置により、ギャラリーのような上質な空間に仕上がっています。
工夫ポイント
レイアウト
廊下の両サイドに収納キャビネットを配置することで、機能性を確保しつつ、ギャラリーのようなデザインを実現しています。
プライバシー
間接照明を効果的に利用することで、直接的な光を避け、落ち着いた雰囲気を醸成しています。
美容クリニックP(施術室)の事例

写真イメージ
壁面には、アーチ状のニッチと棚が設けられ、美容器具や化粧品がディスプレイされています。
大理石調の壁と床、ゴールドの縁取り、そして柔らかな間接照明が特徴的な美容クリニックの施術室です。
特徴
大理石調の高級感ある素材と、ゴールドのアクセントラインが、施術を受ける患者様に非日常感と特別感を与えます。
工夫ポイント
レイアウト
壁面のニッチや棚を効果的に活用し、美容器具や化粧品を美しく見せることで、クリニックの専門性とブランドイメージを高めています。
プライバシー
個室であることに加え、柔らかな照明計画によって、患者様が安心してリラックスできる環境を作り出しています。
クリニックG(待合室)の事例

写真イメージ
都会の景色を一望できる大きな窓が特徴的な、洗練された雰囲気の待合室です。
天井には、クラシカルなシャンデリアとダウンライトが配置され、モダンな空間に温かみを加えています。
特徴
都会的な眺望と、落ち着いた内装が融合し、まるでホテルのラウンジのような上質な空間に仕上がっています。
工夫ポイント
レイアウト
窓からの景色を最大限に活かすようにソファを配置し、開放的な雰囲気を創出しています。
プライバシー
待合スペースと他の空間(入口や診察室)が、視覚的に分離されていることで、患者様が安心して過ごせるように配慮しています。
ユニオンテックは、これらの実績とノウハウを活かし、お客様の理想を具現化するクリニック 受付 内装を実現します。
貴院の理想の受付デザインについて、ぜひユニオンテックにご相談ください。
診療科目別のクリニック受付デザインの観点
クリニック 受付 デザインは、診療科目によって重視すべき観点が大きく異なります。患者様の特性や抱える症状を理解し、最適な空間を提供することが求められます。
診療科目 | 受付デザインの観点・ポイント |
一般内科・小児科 | 親しみやすさ、安心感。子供向けの配慮(キッズスペース、絵本)。感染症対策のための動線分離。待合室の快適性。 |
皮膚科・美容皮膚科 | 清潔感、高級感、洗練されたデザイン。自由診療が多いため、ホテルのような特別感。プライバシー保護(呼び出し方法、会計)。 |
整形外科・リハビリ科 | 車椅子や松葉杖利用者への配慮(広めの通路、バリアフリー)。動きやすさ、開放感。リハビリ器具の収納スペース。 |
眼科 | 視覚に配慮した照明(眩しくない)、色彩計画。受付表記の文字サイズ。検査後の休憩スペース。 |
耳鼻咽喉科 | 聴覚への配慮(待合室の音響、プライバシー確保)。感染症対策。子供向けの配慮も重要。 |
歯科 | 清潔感、衛生管理の徹底。治療前の不安を和らげるデザイン。ユニットへのスムーズな動線。プライバシー(カウンセリングスペース)。 |
受付デザインの設計ポイント
クリニック 受付 デザインを成功させるためには、以下の設計ポイントを総合的に考慮することが不可欠です。患者様の快適性、スタッフの効率性、そしてブランディングに繋がる要素を具体的に盛り込みます。
機能性とデザイン性の両立
受付はクリニックの「顔」であると同時に、患者様の受付、予約、会計、問い合わせ対応など、多岐にわたる業務が行われる場所です。
そのため、見た目の美しさだけでなく、そこで働くスタッフの機能性も重視したデザインが求められます。
スタッフの動線: 電話、PC、プリンター、カルテ、薬品などの配置を考慮し、スタッフが効率的に作業できるレイアウトにする。無駄な動きをなくし、患者様をお待たせしないスムーズな業務フローを実現します。
収納スペース: 受付業務に必要な書類や備品、ストック品がスムーズに取り出せるよう、十分な収納スペースを確保する。デッドスペースを有効活用し、常に整理整頓された状態を保てるような工夫が不可欠です。
照明計画: 患者様の顔色を確認できる適切な明るさ、手元を照らす作業灯、そして空間全体を温かく演出する間接照明などを組み合わせ、視認性と雰囲気を両立させる。
耐久性と清掃性: 患者様やスタッフが頻繁に触れるカウ ンターや床材、壁材は、傷つきにくく、汚れても簡単に清掃できる素材を選ぶことが重要です。抗菌・抗ウイルス性能を持つ素材も選択肢となります。
動線設計の基本原則
受付から診察室、待合室、トイレ、会計へと続く患者様の動線は、ストレスなくスムーズであることが重要です。これは、患者様の顧客体験の質を左右するだけでなく、院内感染リスクの低減にも繋がります。
シンプルで分かりやすい動線: 患者様が迷わず目的地にたどり着けるよう、標識や案内表示を明確にする。初めて来院する患者様でも直感的に理解できるレイアウトが理想です。
交差を避ける: 患者様同士、患者様とスタッフの動線が不必要に交差しないように設計し、プライバシー保護と混雑緩和を図る。特に感染症対策の観点からも、動線の分離は重要です。
待合室からの視認性: 患者様が受付の状況や自分の番が来たことを把握しやすいように、待合室から受付カウンターが見えるレイアウトが理想的です。呼び出しモニターの配置も効果的です。
バリアフリー: 車椅子利用者や高齢者、ベビーカー利用者にも配慮し、段差をなくす、通路幅を広くする、手すりを設置するなど、誰もが安心して利用できる設計は必須です。
プライバシー確保を考慮したレイアウト
受付での患者様とスタッフの会話は、個人情報やデリケートな内容を含む場合があります。そのため、プライバシー確保は極めて重要な設計ポイントです。
カウンターの高さと形状: 患者様が話しやすい高さに設定しつつ、周囲に声が漏れにくい形状(L字型、コの字型など)を検討する。カウンターの奥行きを持たせることで、手元や書類が見えにくくする工夫も有効です。
パーテーションの設置: 受付カウンターと待合スペースの間に、物理的なパーテーション(すりガラス、木製ルーバーなど)を設置し、視覚・聴覚両面でのプライバシーを保護する。デザイン性を損なわない素材選びが重要です。
BGMの活用: 会話内容が気になりにくいよう、BGMを適度な音量で流すことも有効です。ノイズマスキングシステム(環境音で会話の聞き取りにくくするシステム)の導入も検討できます。
呼び出し方法の工夫: 氏名ではなく番号札やモニター表示での呼び出しを導入し、個人情報が漏洩しないように配慮する。
会計時の配慮: 会計時に他の患者から手元が見えないように、カウンターの形状や位置、または簡易的な仕切りを工夫する。
受付デザインの注意点
クリニック 受付 デザインを進める上で、特に注意すべき点がいくつかあります。これらを怠ると、せっかくの内装が逆効果になる可能性もあります。
医療法規・消防法規の遵守: 医療施設特有の換気基準、防火基準、バリアフリー基準など、多岐にわたる法規制を遵守する必要があります。これらの法令を無視した設計は、開業遅延や再工事の原因となるだけでなく、行政指導の対象となり、クリニックの信頼を失いかねません。
衛生面・清掃性: 医療施設である以上、徹底した衛生管理が求められます。埃が溜まりにくいシンプルなデザイン、抗菌・防汚素材の使用、日々の清掃が容易な内装材の選定は必須です。患者様は、清潔感に非常に敏感です。
将来的な拡張性・柔軟性: 医療機器の入れ替えや、将来的な診療科目の追加、あるいは患者数の増加に伴う待合スペースの拡張など、変化に対応できる柔軟性を持たせたレイアウトを検討することも重要です。
予算オーバーへの注意: デザインや素材にこだわりすぎると、予算を大幅に超過する可能性があります。理想と現実のバランスを取りながら、費用対効果の高い内装を追求することが重要ですし、信頼できる業者と明確な見積もりプロセスを踏むことが不可欠です。安価な業者に依頼した結果、追加費用が発生したり、工事品質が低下したりする「失敗事例」も少なくありません。
これらの注意点を踏まえ、 貴院の理念を体現し、患者様とスタッフ双方にとって快適なクリニック 受付 デザインを実現するためには、経験豊富な専門業者との連携が不可欠です。
株式会社ユニオンテックは、クリニックの内装設計・施工において、豊富な実績と専門知識を有しています。患者様第一の視点と、医療従事者の働きやすさを両立させるクリニック 受付 内装のプロフェッショナルとして、貴院の理想の実現をサポートいたします。
クリニックの受付デザインに関するご相談は、ぜひユニオンテックにお任せください。